2月度例会報告
ベンチャーコミュニティー「2月度例会」講演概要
◆開催日時:2017年2月17日(金)18:30~19:30
◆場 所:大阪産業創造館17階
◆講 師:上杉 賢剛 氏(うえすぎ まさのり)
株式会社カエタル 代表取締役
聴覚障害者の両親を持つコーダ(Children of def adult)として産まれる。
20代はコンプレックスを払拭するため、芸能プロダクションなどの会社を経営しお金を追いかける生活を続ける。
しかし東日本大震災のボランティアをきっかけに、 社会性の高い企業を造る事が大切だと気付き株式会社カエタルを設立。
現在は企業の社会性を造るコンサルティングを行う。
◆テーマ:「大阪から世界をカエタル」
-講演内容-
・聴覚障害者の両親を持つコーダ(Children of def adult)として産まれたこと、そして育った場所の環境が起業の原点になったと思う。
・ある時、町の電気屋さんが両親が家のチャイムが聞こえないことを知り、チャイムを押すとライトが付くようにしてくれた。この時に仕事(ビジネス)は問題を解決してくれるものだと実感した。
・自分で初めてビジネスをしたのは高校生の時、イベントのチケット販売をして月に数十万円の売り上げがあった。大学に進学すると結婚式の二次会幹事ビジネスをしたことで営業は儲かるものと感じたので大学を中退した。
・その後、ノリで芸能プロダクションを開設、その際のモデルのブログは一日に 380万回ものアクセスがあり、経済効果は50億円とも言われていたが芸能界のあまりの し烈さに辟易すると共に9億円の訴訟を起こされたりして一時は自殺も考えたことがあった。
・2011年東日本大震災が発生、たまたまボランティアで被災地に行ったことが自分の人生を大きく変えるきっかけとなった。原発被害となった福島に対する様々な差別が発生していることを目の当たりに、差別問題を解決できるのもビジネスだと感じた。本当のニーズを探る力がビジネスにこそあると思う。
・また、人は仕事があれば生きていけるので企業の力は凄い、企業の在り方はどうあるべきか考えるようになった。
・そんな中、コトラーのマーケティング3.0という著書に出会った。そして社会に対するあり方を問うことがマーティングであることを学んだ。
・理念は「未来第一、顧客第二」。そういうとよく顧客第一ではないのかと言われるが未来につないでこそ全てが成り立つのでそのように言っている。
・I have a dream.僕は大阪から世界をカエタル、と思っている。
以上 (文責 西口 泰)