5月度例会報告

ベンチャーコミュニティー「5月度例会」講演概要
◆開催日:2017年5月12日(金)18:30~20:30(開場:18:00)
◆場 所:大阪イノベーションハブ http://www.innovation-osaka.jp/ja/access
◆講 師:内海 州史 氏(うつみ しゅうじ) 株式会社サイバード 代表取締役社長
◆テーマ:「エンタメ世界から学ぶ世界に通じる日本型ベンチャーとは」
◆プロフィール:福岡県福岡市出身。1986年一橋大学経済学部卒業、ソニー(株)新卒入社。1991年ペンシルベニア大学ウォートン・スクール卒業MBA取得。経営企画室に勤務。「クラッシュ・バンディクー」などを手掛け、ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカ法人の立ち上げに参加、1994年に同法人のヴァイスプレジデント就任。1996年セガ(現セガゲームス)アメリカ法人取締役シニア・バイス・プレジデント就任。セガコンシューマーソフト事業部副事業部長等も務め、「サクラ大戦」、「スペースチャンネル5」などを手掛ける。2000年ディズニー・インタラクティブ社のアジア太平洋代表就任。「キングダム ハーツ」にディズニー側のプロデューサーとして係わる。2004年(株)キューエンタテインメントを水口哲也とともに設立し、CEO就任。「ルミネス」や「Angel Love Online」などを販売。2014年(株)ワーナーミュージック・ジャパン代表取締役社長就任。2016年(株)ユーキャスト・ラボ代表取締役社長及びライオンズフィルム(株)特別顧問就任。同年、㈱サイバード代表取締役社長就任。現在に至る。
-講演内容-
※ベンチャーを目指す若年層向けにメッセージを整理。「グローバルニッチ」が大きなチャンスであることを強く感じる素晴らしい講演だった。冒頭経歴の紹介に続き「しくじり先生」的なシェアで興味喚起された後、本題へ。
【何故企業家を目指すのか?】金、権力、憧れ、ライフスタイル、フリーダムなど、自分の求める価値観をしっかり見ておく事が大切である。
【企業家独特のスキル】ネットワーク、情報収集力、決断力、人を惹きつける魅力、マーケット知識、資本市場・ファイナンスの知識やお金を引っ張って来る力が必要
【20年前の日本は】グローバルプレイヤーになるインフラ(日本メーカーの海外での活躍。他国はぼろぼろ。コスト競争力)があった。プレステ開発の久多良木氏は若く、高い役職についてないにもかかわらず、始めから壮大なビジョンを語った。「コンペチターは○天堂ではなく、○イクロソフトだ!」‥現行のコンソールシーンはソニーがいなかったら起きなかったかも知れない。
【エンタメヒットの裏】テクノロジー(メディア、デバイス)×時代性(楽しみ方)が裏にある。「テレビ(月9の主題歌)×チャゲ飛鳥のCD」「ビデオ(見れない時間帯の番組録画)×おニャン子」「MTV×ビジュアルアーティスト:MJ」現在米国音楽シーンでは最も稼いでいるのはD.J.で5~6人は30~40億クラスの稼ぎ手。音楽そのものではなく、カジノイベントでセレブの満足感や射幸心を満たすことをミッションにしている。
【必ず来る3波】「モバイルソーシャルの波の進化系」「IOT、AI、Voice」「(VR)、MR、AR」
【どんな企業を目指すか】「シリコンバレー型」「CVC型」「まず日本を攻略型」いろいろなモデルがあるが「グローバルニッチ」の世界が必ず来る。 
(文責 渡辺)