8月度例会報告

ベンチャーコミュニティー 第214回例会 講演概要

■日時:2017年8月22日(火)18:30~20:30

■場 所:大阪産業創造館交流プラザ(17階)

■講 師:高田 ほのか 氏(たかだ ほのか) 歌人 ■テーマ:若者達が気づき始めた~!SNSでウケる短歌の活用法

■プロフィール:7月30日生まれ 未来短歌会所属  関西学院大学 文学部卒 小学生の頃、少女マンガのモノローグに惹かれ、2009年より短歌の創作を開始。現代歌人協会主催の全国短歌大会で三首選者賞。 角川全国短歌大賞「与謝野晶子短歌文学賞姉妹賞」受賞。産経新聞社主催のカルチャー倶楽部やなんばパークスの産経学園などで短歌の講師、その他ロフトやハルカス、スタンダードブックストアや梅田の蔦屋書店、また、企業や小学校、老人ホームまで幅広く短歌の普及に力を注ぎ短歌の魅力をのべ4千人以上の参加者に伝えている。ドイツ人作家マティアス・ポリティキ著「アサヒ・ブルース」の短歌を翻案、またNHKの「ニュースほっと関西」「おはよう日本」などで取り上げられるなど短歌の裾野を広げる活動に注目が集まっている。

■講演内容
短歌の基本など
・ルール:五七五七七(短歌は「三十一文字」(みそひともじ)とも呼ばれる)、季語は不要
・文字数え方:シャ/ー/ペ/ン・・・四文字、チャ/ー/ル/ズ/チャ/ッ/プ/リ/ン・・・九文字
・「五七五」は日本語が最も美しく輝くリズム
・交通安全標語などは「五七五」の構成になっている ⇒語呂がいい、記憶に残りやすい
2.短歌とSNS
・TwitterやInstagramなどのSNS上で、短い言葉を好む若者が短歌を使い始めている。
3.天神祭入賞短歌十二首について評価
・いい短歌には重要な二つの感覚が含まれている。
①共感の感覚 →いいね!、リツイートにつながる。
②驚嘆の感覚
・三十一文字に思いが凝縮されている。
・事実を説明すると陳腐になるため、形容詞を入れず、事実を描写することにより、読み手の想 像を掻き立てる
4.掛け合い(与えられた上の句に対して、下の句を考える)
・講師からのお題(上の句)
①“しんにょうを スルリと描く 祖父の手よ”・・・
(オリジナル下の句)“歩んできた道 ぼくに聞かせて”
②“逢える日に 一番綺麗に なれるよう”・・・
(オリジナル下の句)“逆算しながら 今日爪を切る”

普段例会の講師は起業家が多い中、今回は歌人が講師をされ新鮮な印象を受けた。日本人の耳や心に響く短歌は、SNSを利用する若者にも取り入れられており、今後情報発信する際のヒントを得られた。    (文責:川原剛)