8月度例会報告

ベンチャーコミュニティー 第225回例会 講演概要

◆開催日:2018年8月22日(水)
◆時 間:18:30~20:30(開場:18:00)
◆場 所:大阪産業創造館交流プラザ(17階)
◆テーマ:「IPO労務のポイントを掴む」
◆講 師:葉山 憲夫 氏(はやま のりお)  
      葉山社会保険労務士事務所 所長 特定社会保険労務士
◆略歴
1959年7月8日生まれ
昭和59年4月 自動車ニッポン新聞社 入社
昭和62年4月 株式会社物流産業新聞社 入社
平成1年4月  株式会社コア 入社
平成6年7月  葉山社会保険労務士事務所 設立 所長就任(現在)
平成26年11月 株式会社東名 監査役就任(現在)
平成28年5月 株式会社医用工学研究所 監査役就任(現在)
平成30年7月 株式会社コプロ・ホールディングス 取締役就任(現在)
■講演内容
本題の前に…
社会保険労務士として、現在のポジションに至るまでの身の上話を赤裸々に語って頂いた。自身で大成するため士業(社会保険労務士)を選び、軌道に乗るまでは、職人として現場に入り二足の草鞋を履いた。
そんなある日、転機が訪れた。たまたま作業に入った現場で、今後の経営に影響を及ぼすこととなる著名人と出会う。ここぞとばかりに聴いた、「成功のエスカレーターに乗るにはどうすれば良いか」と。「まともなことを まともに続ける」
この出会いを振り返り、思えばその方に甘えることもできたはず。ただ、頂いた言葉を胸に今日まで邁進したことで今があると噛み締めている。
人のご縁に紡がれて今がある。

IPOの労務ポイントについて…
ドラッグストア、ヘルスケア企業等の実例をお話し頂いた。
準備期間中に整えておくべきこと、経営者として我慢すべきこと。上場後は、緩和できる範囲等についてご説明頂いた。
テクニカルな要件もさることながら、人に焦点を置いたポイントについて言及された。
経営者自身の心構え人となりが要であり、困難に立ち向かう心意気と仕事を通して自己成長させる想いが無ければならない。

最後に…
昨今、最高裁判例等、何かと労務周りの話題となっている固定残業についてお話し頂いた。
45時間以内とすべきなのか?70時間とした企業もマザース上場を果たしている。現在では、固定残業の捉え方が緩やかになっている。
また、管理職だから払わないは難しい。管理職の定義を正しく理解して適切に対処しなければならない。

10社以上のIPOに立ち会った経歴を持ちながら、気取らず淡々とした等身大の語りに会場が引き込まれた。人のご縁に紡がれ人の大切さを噛み締めた葉山氏ならではの実学の時間となった。(文責 村上 正仁)