美術館を見学会してもビジネスに役立つ3つのエッセンス【VC野外活動】
みなさんこんにちは、代表世話人の田渕です。
去る2023年3月4日に、ベンチャーコミュニティーメンバーで流行病の最中に実施できなかった久々のリアルイベントに胸を躍らせ、藤田美術館に見学に行ってきました。
2021年に先行オープンし、2022年4月1日にリニューアルオープンした藤田美術館は、
明治時代に大阪財界の重鎮だった藤田傳三郎のコレクションを展示する私立美術館です。
今回、なぜVC(ベンチャーコミュニティー)で、見学に行ったのか?
美術館にも、ビジネスのヒントがあると思ったからです。
事実、ビジネスに役立つエッセンスを伺うことができました!
今回は、一般の方と同様に見学した後、美術館の藤田義人さんに色々とお話を伺ったなかでも、
ビジネスに役立つ3つのエッセンスをご紹介します!
■何度も何度も来たくなる「仕掛け」
通常美術館は、美術品の入替などで休館日があるのが当たり前!
ところが、藤田美術館は「休みの無い美術館」を目指して、お正月以外は、前日開館しているそうです。
その仕組みは、フロアを3つに区切り、ローテーションしながら、1フロアづつ展示品を入れ替えていくことで実現しているそうです。
このローテーションこそ重要で、1回の訪問では全ての展示物を見ることができないそうです。
そう、一度で全て見られないからこそ、何度も見に行きたくなる!
となっているとのこと。
休みの無い美術館=何度も見に行きたくなる仕組み
機会損失を防ぐための法則が、リピーター獲得策の「仕掛け」に繋がっているとは!
■焦点をどこに当てるかで変わる「運営」
ガラス張りの美術館の中にはいると、広い土間スペースが広がります。
そこにあるのは茶店「あみじま茶屋」
とっても美味しいお団子とお茶をワンコインでいただけます。
ワンコインといっても決済は、キャッシュレス!実は入館料もキャッシュレス!
効率化されていますね!
でも、あみじま茶屋のオペレーションは効率化されていません。
オープン・キッチンで、お一人分づつお茶を点ててもらいます。
これは「お茶を点てる仕草を魅せることで感じてもらう」ためだそうです。
お団子も一つ一つ手焼き。手間も時間もかかります。
お茶とお団子をお盆に乗せてもらい両手で、好きな場所へ運びいただきます。両手は必須です!
なぜなら、この器も美術品。とってもとってもお値段がはるのです。
(金額はお茶屋にあるQRコードを読んで、On-lineショップで確かめてください)
割れたらどうするの?という心配は余所に、接客は続きます。
オペレーションは無駄を省くのが当たり前の時代に、効率よりも文化への気づきを優先したオペレーション。
でもその効果はあるようで、
実際にInstagramでは、若い人達にも人気のスポットになっています。
■ビジネスマンの「志」
大阪の大物財界人「藤田傳三郎氏のコレクション」と聞くと、お金持ちの道楽と思ってしまいがち。
しかし、昨今のお金持ちとは、桁が違うほどのお金持ち・・・。志も桁違いでした。
明治維新以降、海外へ大流出する「失われていく日本文化を守るため」に私財を投げ打って文化財を守ったのです。
その時、守られていたからこそ、私たちも見ることができ、感じることができた文化。
「儲ければ、それでいい」だけでは必ずしもない「商いの志」を感じることができました。
そんな学びの多い、VC野外活動第1弾「藤田美術館見学」でした。藤田さんありがとうございました。
4月からは、国宝 曜変天目茶碗の展示がスタートするようです。
桜の名所でもある藤田美術館、4月が狙い目ですね。
藤田美術館の詳細はコチラ
https://www.museum.or.jp
次回、ベンチャーコミュニティー野外活動は、5月14日に滋賀県で「田植え」を予定しています。
「田植え」からビジネスの何を学ぶのか乞うご期待!
詳細は、当ホームページで決まり次第アップします!
BCPは自然災害など緊急事態に事業を継続する計画として、賑わっているけれど、
事業継続には、本質を見極めて守っていく「志」がなにより原動力として必要なんではないだろうかと思いました。